水鏡
かつて倉橋弥生さんのサイトでキリ番を踏んだ際に頂いた詩に曲をつけたもの。
MP3は初めてまともに(?)編集したかも。

MP3.ver.
 
水鏡
word by.倉橋弥生
水の下には息のできない死があって
水の上には息のつまる生がある

僕はその狭間に
水鏡になった水面に
顔を映す


そこに映るのはひどく不安定で
でも確かに僕の顔だった
風が吹けば
少しでも触れれば
簡単に崩れてしまうものだったけど


僕は
生の淵に立っているのか
死の入り口に立っているのか
それさえもわからないけど


唯一つわかるのは
この水鏡に顔を映すのは
僕の望みだということ


そこに映るのはひどく不安定で
風が吹けば
少しでも触れれば
簡単に崩れてしまうものだったけど

でも確かに僕の顔だった