雪ノナイ冬
倉橋弥生様の詩につけさせていただきました。
イメージだけの雪をテーマに作った感じ・・なのですが。
とりあえず気に入ってはいます。

MP3.ver.
 
雪ノナイ冬
word by.倉橋弥生
「久しぶり」の挨拶といっしょに 灰色の街へくり出す
晴れ渡る青空が嫌味
木枯らしだけは寂しげ
言葉数は少ないまま ただ前へと二人並んで進む

「最近メールくれないね」とか
思い出話ばかりするから
感じてはいたんだ 「さよなら」の気配


あの瞬間 その一言で
全てが嘘になるのが悔しかった
「好き」の言葉も 繋いだ手も 今までは真実だったのに

ねぇ、一つだけ 聞いていいかな
僕は 君を 忘れるべきなの・・・?


コンクリートの隙間の空は 何も変わってないのに
となりの君の顔が曇る
意地っ張りな僕は泣けず
耳に入ってくるのは ありきたりな冬を歌うラブソング

「なんだか悪い夢みたい」って
君がポロリ流した涙が
頬を伝うのを 見てみぬフリした


あの瞬間 思い出すたび
全てが嘘であるのが悔しかった
君のクセも 笑い声も まだちゃんと覚えてるのに

ねぇ、一つだけ 教えて欲しい
僕は どこで 何を間違えたの・・・?


痩せた街路樹 灯る街灯
今では嘘と変わった恋が迎えたのは
そう言えば 珍しく 雪の降らない冬だった

ねぇ、一つだけ 聞いていいかな
僕は 君を 忘れるべきなの・・・?